アジア5ヶ国からを含め応募総数が一気におよそ1000件。先週7月22日、丸ビルにて開催されたDigiCon6+2の上映会&表彰式の模様をお伝えしよう。

会場となった丸ビルはご存知のように100余年の歴史を終えて2002年9月に再オープンした。バーチャルビューティー(CG美少女)の「さくらさなえ(J-ASEAN2003)」が親善大使となった事で思い出す人も多いかも知れないが、2003年には日本ASEAN交流年の1つとして「国際アニメ・マンガフォーラム」も開催されている。

写真:観客で埋まる丸ビルホール。緊張の瞬間だ。
それはさておき、ここ数年DigiConもこの丸ビルで開催。今回で通算第8回目を迎えたが、初期にはジャンプデジタルマンガで「ストレートガール」を連載中の森本護氏も受賞している(第1回BS-i賞「童の心」、第3回最優秀賞「再生の矢」)。また、応募された全作品がネットでストリーミング配信されていた時期もあり、2002年の第4回では森野あるじ氏の「YUKINO」もあって人気を博した。同じ回に「スキージャンプ・ペア」でC-TBS賞を受賞した真島理一郎氏は今回審査員の1人となっている。

写真:ランデブー理論Tシャツの出で立ちな真島理一郎審査員。
当コンテストの締め切り時期の関係上、大学や専門学校等で作り終えた卒業制作作品が初めて応募されてくる確率が高い。しかし、実写はたまたプロはプロでも一般企業やスタジオの応募も可であるどころかアジアからの応募も呼びかけているのもあり、受賞作が途轍もなくハイクオリティになってきた。
そんな中、最終ノミネートを含めた作品の一覧を見てみると、これまでネトアニ内でも登場したクリエイターも健闘しているのがお分かり頂けると思う。
| 受賞&国内最終ノミネート作品 |
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最優秀賞 優秀賞 丸の内賞 BS-i賞 奨励賞 日本国内最終ノミネート作品 |
奨励賞の「THE RUNNINNGMAN」の木魂氏は、あの児玉徹郎氏である。一昨年「THE TRUE OF ONESELF」で奨励賞を受賞している。 3月の東京国際アニメフェア2006内クリエイターズワールドに参加して自身のブースで予告編も流していたが、この受賞で完成後の初お披露目となった。

写真:表彰で軽く会釈する「THE RUNNINNGMAN」の木魂(児玉徹郎)氏。
そしてBS-i賞の丸山薫氏。昨年「星宿海」で最終ノミネート入りしていたが「吉野の姫」で見事にリベンジを果たした。Flashが使用された作品も入賞している点が喜ばしいのは確かだが、審査員も一様に驚いたのが、インドから応募の優秀賞の「THE BAD EGG」にFlashが使用されているという事である(丸山氏も言及していたら驚かれただろう)。むしろ中国から応募の最優秀賞の「The Legind of Shangri-la」がそれらしいキャラクターの動きをしているものの、制作に使用したソフトに対する言及はなされなかった。監督が欠席していたのが残念である(壇上は他のスタッフ)。



写真左;表彰を受けるために壇上へあがった「吉野の姫」の丸山薫氏。
写真中;表彰を受ける「THE BAD EGG」のANIRIGHTS INFOMEDIA PVT LTD代表。
写真右;受賞の喜びを語る「The Legend of Shangri-la」のInstitute of Digital Media Technology代表。
5月の第18回CGアニメコンテストで3Dの応募が減ったというのとの関連は、このコンテストに於いては国内に限ってみてもさほど感じられない。ただ、評価するポイントがコンテストによって異なるので自ずと結果も異なってくるだけの事のようだ。また審査員も人の子であるが故に好みに左右される事も往々にしてある。谷口崇氏の奨励賞「森の安藤」。昨年「ときめき◎スタイル」で受賞したヤマザキ△そういち氏は賞を譲る形となったように見えるがそれは定かではない。

写真:表彰を受ける「森の安藤」の谷口崇氏。受賞コメントで恐縮していたのが印象的だった。
国内の応募者にとっては今後も厳しい状況が予想される。だが、見方を変えると3月の第4回メルヘンアニメコンテストとはまた趣きの異なる形で海外を意識させられたコンテストであり、アジアの様子を知る事の出来るコンテストの1つになって行くのではなかろうか。
※各受賞作品は公式サイトで視聴可能。 http://www.tbs.co.jp/digicon/
協力:Tokyo Broadcasting System, Inc. 、木魂(児玉徹郎)氏
(取材・文 / 真狩祐志 写真 / 服部健太郎)
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