先週19日、第19回CGアニメコンテスト入選作品の大阪上映会が行われた。前回にひき続き今回も、クリエイターによる座談会の模様をお届けする。

CGアニメコンテスト公式ウェブサイト
http://doga.jp/contest/
エル・おおさか(大阪府立労働センター)。今年はこの会場となった。一昨年この会場の7Fでロマのフ比嘉氏が監督した「警察戦車隊 TANK S.W.A.T. 01」の制作発表会を行っている。今回は東京でも会場審査特別賞を争った青木純氏、谷口崇氏、ちきね氏の3名も壇上という期待度の高い座談会だ。






【2】クリエイター座談会<入選編2・初心者部門賞・外伝大賞>
今回は当日行われた座談会から入選者・初心者部門賞受賞者・外伝大賞受賞者の方を記録した(入賞者は東京・大阪を合わせて後日を予定)。入選者の全員が登壇しているわけではない。また前回に引き続き使用ソフトを明記してみた。ネトアニでいうところの「動画アニメ」の多様性が分かるかも知れない。作品についての詳細はCGアニメコンテスト公式ウェブサイトの第19回審査結果をご覧頂きたい。



| 入選:ヒロモトアキノリ氏「カナコさんの話」 |
| 使用ソフト:Animation Master、AfterEffects |
第16回に「卵をみつけた話」で入選している。Animation Master最高。 |
かまた 先ほどダンジョンマスターの話がありましてワタシも…。あ、違う違う。
(会場 笑)
かまた Animation Master。失礼しました(笑)。あの作品見てね、本来だったら監督・脚本とかって出るところで「Animation Master」って大きく出るでしょ。やっぱりかなり思い入れが?
ヒロモト 最近あのー、代理店が撤退して寂しい限りなので、強調してみました。いいソフトです。
かまた はい。ただ、あの時会場の反応がイマイチだったんですけども、この会場の中で「Animation Master使ってるよ!」って方、手を挙げて下さい。…お、ちらほら。はい、では「Animation Masterって何?」って人は手を挙げてみて下さい。…おおー。こういう状況でございます。

かまた 作品についてお伺いしたいんですけども、えー、大変失礼な話なんですけども、審査員一同、ストーリーがあんま良く分かんなかった。というのは、まず、主人公達がカナコさんの事をよく覚えていないってのは記憶を消されているからだと思うんですけども、それにしてはうろ覚えしている、ですよね?あの辺はどういう設定になってる…?
ヒロモト えーっとですね、あれは記憶を消してるのとは違います。丁度設定というのとは違うんですけど、まぁ、こういう風に考えてるっていうので…。カナコさんは宇宙人で、普通の生活をやっていたんですが、それを要は周りの人に違和感を与えないような催眠電波とか、そういうものを出していたと設定してまして、それが切れた事で周りの記憶がおかしくなってる、というような設定で考えてます。
かまた あ〜、なるほどなるほど…。全然分かんなかったですね。
(会場 笑)
かまた え?そしたら、あの、フィルムを残したのは誰であって、何のためなんですか?
ヒロモト えっとーあのー、先ほどの説明のように、カナコさんは記憶を消したいってわけではないんですよ。ただ、あの、いなくなってしまうんで、まぁ、自分の事は皆さんの、というか友達が頭の中で混乱するであろうと予測出来ますし、出来れば忘れて欲しくないってのがカナコさんの中にあると思います。ただ、まぁ、さすがに宇宙人がいたっていう決定的な証拠は残せないんではないかという風な事も考えましたので、その中の設定として、あのー、宇宙人の中では光学フィルムは決定的な証拠にならないっていうような…。
(会場 笑)
かまた そんな高度な設定、全然分かんないですね(笑)。
(会場 笑)
ヒロモト …はい、一応そんな風に考えて踏み切りました。
かまた そしたらあのフィルムを置いたのはカナコさん?
ヒロモト カナコさんというかミカが。
かまた えっとー、何故1回お別れした後にもう1回…、だって、カナコさんが去ったのは前の休みとか、最初にそんなセリフがあったと思うんですけど、だいぶ前のように思うんですけども、それなのにまたもう1回現れた、さよならの挨拶をしに来るってのはあれは一体どういう事なんですか?
ヒロモト えっとですね、あのー、一応DVDを買われた方には分かると思うんですが、DVDの中で書いてるんですが、カナコさんは宇宙船が故障して地球にいるって設定になっております。で、直ったって設定ではなくて、あの、要は迎えを呼んだわけです。で、迎えを呼んで一応は地球の外には出てますけど出発するまで多少のブランクがあるので、そういう設定も考えております(笑)。
かまた 全然分かんなかったですね(笑)。ありがとうございました。
| 入選:青木純氏「スペースネコシアター」 |
| 使用ソフト:Adobe Production Studio、Painter |
昨年は入選した「将棋アワー」で会場審査特別賞も東京・大阪を制した。今年は大阪で座談会に臨んだ。 |
かまた まぁ、青木さん、非常に沢山の作品発表されてまして、中にはCGじゃなくて粘土アニメなんですかね「コタツネコ」?「コタツネコ」は粘土アニメなんですか?
青木 パペットアニメです。
かまた …なんかも作られてますけども、えー、今回も非常にネコが出てきますが、ネコに特別なこだわりが何かあるんでしょうか?
青木 ネコは大好きなんですけども、自分がネコアレルギーで近くに寄れないんで、屈折した愛情の形です。
かまた なるほど(笑)。そうしたら作品中でネコが餌をカリカリ食べている音なんか、自分ちのネコが食べてるのを実際録ったのかなぁと思ったんですけど、ああいうのはどうやって…?
青木 ああ、あれは他所のネコなんですけども。
かまた 友達のとこのとか?
青木 まぁそんなところですね。
かまた それからちょっと技術的な話になりますけども、最後のところ、エンディングクレジットのところで宇宙服を着たネコがゆっくりと回転しながら遠ざかって行くラスト、あれなんか物凄く巧く描かれてるんですけども、あれは3Dなんですか?2Dでやってるんですか?
青木 全部手描きでやってます。
かまた ああ、そうですか!非常に正確なモーションでビックリしました。そしたらあの作品中に3Dは一切使ってないって事?
青木 そうですね。あの、ネコが突進してくるシーンの奴なんかではAfterEffectsの3Dレイヤーで奥行きをもたせたりしてますけども、その程度です。
かまた なるほど。それから今回はオムニバスって形式になってまして、よく考えるとこのコンテストでオムニバスな作品って非常に少ないんですよ。今回オムニバスにしたのはどういう理由ですか?それからあの構成でしたらまだまだ「スペースネコシアター」を続ける事が出来ると思うんですけども、今後続編の予定はありますでしょうか?
青木 はい。えっと、オムニバスにした理由は、あれはこの前の大学の卒業制作で作ったばっかりなんですけども、作り始めてから期限がなかったんで、完成するか不安だったんで、セパレートなら1つ2つ完成してなくても大丈夫かなとか。
かまた なるほど。
青木 というところと、まぁ、あとで実際ちょっともう1つ入れ込む予定だったパートがあるんですけど、実は1こだけちょっと抜けてます。っていうのを作って終わりにしようと思います。来年そのパートを作って完成したら宜しくお願いします。
かまた ありがとうございます。宜しくお願いします。
| 入選:谷口崇氏「むきだしの光子」 |
| 使用ソフト:PhotoShop、Premiere、AfterEffects |
昨年のDigiCon6+2で受賞した「森の安藤」の衝撃は、序曲でしかなかった。 |
かまた そしたら次に「むきだしの光子」の谷口さんに1曲お願い致します。
(会場 笑)

(会場 拍手喝采)
谷口 ♪スターァフロォル〜 スターァフロォル〜 スターァフロォル〜 スターァフロォル〜
(会場 手拍子)
谷口 ありがとうございました。
(会場 拍手)
かまた 東京上映会の方でもですね、控え室の方でみんなスタッフロール歌っててウルサイウルサイ(笑)。
(会場 笑)
かまた そのスタッフロールの方を拝見させて頂きますと、あの…、映像部分だけでなく、声も作詞・作曲まで全部お1人で作られているんですけども、その、1人でやる事に何か特別なこだわりがあるのか、そして見てて不思議に思ったのが、作詞・作曲まで、歌までやってるのに、編曲のところだけ他の方の名前が入ってる。
(会場 笑)
かまた あの中途半端さは何なんですか?
(会場 笑)
谷口 いや、こだわりと言うよりは、あの、誰か分からないですけど、友達がいない…。
(会場 笑)
谷口 理由は全く分からないんですけど友達がいなくて、まぁ、頼める人がいれば頼んで、みんなで楽しくやりたいなぁ〜とか思ってるんですけど、頼む時の精神的な負担を考えれば、6ヶ月間引き篭もってやる時の肉体的な負担の方が軽いかなっていう…。
(会場 笑)
谷口 あと、編曲は出来れば自分でやってしまいたいんですけど、その編曲が全く知識も何もないので「むきだしの光子」の方は大学の先輩で、「森の安藤」の方はクラスメイトに土下座に土下座を重ねまして、何とか作ってもらいました。本当は1人でやりたいです。









