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ネトアニレポートレポート一覧

Flashアニメ業界の新たなる夏の祭典

「slashup★02」会場レポート

2006年7月、Flashアニメの上映イベント「slashup★02」が東京と大阪で開催された。今回は東京公演をlivedoorネットアニメ関係者の模様を中心にお届けする。

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都内が局地的な大雨に襲われた7月15日、悪天候にも負けることなく東京渋谷の一角に行列が出来ていた。次々と押し寄せる人、また人。彼らのお目当てはそう、Flashアニメの有料上映イベント「slashup★02」の東京公演である。昨年まで開催されていた前身の「FLASH★BOMB」から衣替えし、新たにslashupとなってからは初となるオフラインでの開催に、待ち望んでいた多くのFlashアニメファンが詰め掛けた。

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昨年の「FLASH★BOMB05」と同じゲストを迎えて始まった東京公演は観客の我々にイベントの高い完成度を感じさせ我々を安心して見せてくれる。またとりわけ作品を制作したクリエイターに直接会えるところもこのイベントの大きな集客要因であり、会場が盛り上がるポイントであろう。以下、その中から注目作品をピックアップ!

■爆走戦隊「Chargers」

なんと驚きの現役高校生16歳。ハイテンポのテクノ音楽に載せて軽快に動く映像は「PSPのゲームにして欲しい(司会のセラチェン春山氏)とのコメントが出るほどの高い評価を受けた。まだFlashをつくり初めて2年ほど、睡眠時間を削って作っているとの話。「はじめは忍者ものを作りたかったが、携帯の電池が切れたときに友達の家で勝手に充電したことが作品のヒントになった。」

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■みやかけお「粗忽桃太郎」

「マジデカ。」でおなじみのみやかけお氏が待望の新作で登場。昨年の「FLASH★BOMB05」では西村博之氏をイジっていたが、今年は井上トシユキ氏をネタにし大きな笑いを誘った。芸人(?)としてあるまじき覆面ネタのカブリが一番大変だったところと語り「Flashとは全然関係ない(笑)」(西村博之氏)とトークも評判の氏は、まさに"言葉の魔術師"といえよう。

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■ラレコ「やわらか戦車7(特別版)」

今回のイベントでは第7話の先行公開(特別)版が上映された。「本当は前編お見せしたかったのですが…」との作者コメントも届けられたように実際に公開された本編とはだいぶ異なる作品が上映され、見ることが出来た人は実にラッキーだったのではないか。

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■tigo「MUSIC FIGHTER episode:2 Destiny」

livedoorネットアニメの投稿ランキングでも毎回上位入賞、実力は折り紙つきのtigo氏が「slashup★02」に堂々登場。「どうせ貧乳だよ!」の名言をはき捨てつつ、ゲストのかーず氏のために作ったというスクール水着映像は「tigoさんにギャルゲーを作ってもらいたい」(かーず氏)「普通のアニメと違い3Dのカメラワークなのが面白い」(西村博之氏)とのコメントを引き出し高い成果を上げた。今後はMUSIC FIGHTERの外伝、最終章を作っていきたいとのこと。

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■たけはらみのる「魔女と森の精霊」

久々のオリジナル新作で参戦。期待通りのファンタジー作品とそのクオリティの高さには思わずうなずく人も多かったのではないか。「ファンタジー色豊かで、たけはらさんらしい世界観を色濃く反映した物語」(UG-K氏)「昼間でも深夜でもテレビアニメとして流れていてもおかしくないクオリティ」(井上トシユキ氏)。制作日数は20日くらいとの発言は他のクリエイターから驚きをもって迎えられたことだろう。

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■えぬ「空想少女」
ゲーム系のクリエイター、えぬ氏。「映像作品を作るのは初挑戦」とのことだが、世界観が凝縮されており絵力もあり見入ってしまう。」(かーず氏)「合理的でないものをワンシーンでつなげて見せていくのは頭の構造が違わないと出来ない」(西村博之氏)と大変高い評価を受けていた。

■日暮里本社「九尾の狐と見越入道」

昨年の「FLASH★BOMB05」で「土煙高田馬場」を上映しその疾走感あふれるアニメーションが見る者を楽しませた日暮里本社氏の最新作。「これまでは動きがある作品が中心だったが、今回のようなじっくり見れる新しい領域の作品も作れる人だということを認識した。」(UG-K氏)

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最後にはゲストから総評が寄せられたので紹介する。

西村博之氏
「昔に比べるとレベルが高くなり、観客が自分でも作れそうという感じではなくなってきた」

かーず氏
「起承転結で言うと転・結にあたるクライマックスの部分を描いている作品が多かったが、起承の部分も皆さんのサイトで公開するなどして頂ければ作品をより一層楽しむことが出来るのではないか」

UG-K氏
「最近は合作で取り組む傾向が出てきたことがクオリティ向上にもつながっているのではないか。もうクオリティが高いのは言うまでもないことなので、ちょっとしたアイデアを柔軟に膨らませて作品を作りあげていくクリエイターの想像力にこそ毎回驚かされる」

井上トシユキ氏
「Flashアニメが市民権を得はじめてきたと感じている。今年は人に見せるということを意識して作られていると感じた。自分が技術的にどこまで行けるか、やりたいことをどこまで出来るかという昨年までの状態から今年は変わってきており、一緒に物語を共有したいという思いが伝わってくる。それが作り手側の1年間の進化だったのだろう。上映会やウェブで見せる場ができ、Flashが媒介となって作り手と受け手のコミュニケーションのキャッチボールが始まってきている。2006年、Flashキャッチボール元年と言えるのではないか」

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2階席まで満員の会場がその熱気に酔いしれた、slashupはそんなひと夏の思い出だった。

協力:slashup★02実行委員会

(取材・文・写真/服部健太郎)

更新スケジュール

2008-05-20:
プロ作品【ラレコ先生作品】公開予定!
2008-05-27:
プロ作品【うもとゆーじ チョップスティック1】公開予定!
2008-06-03:
プロ作品【ホシノ☆オニオン3】公開予定!
2008-06-06:
プロ作品【さかな&ねこ5】公開予定!
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