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ネトアニレポート

「親子で見てもらえると嬉しいです」

「暗黒キャット」クリエイター作田ハズム氏インタビュー

今週12月19日に当ネトアニにて満を持して公開された「暗黒キャット」。その作者である作田ハズム氏に伺う。経歴の意外性にも注目。

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暗黒キャット特設ページ
http://anime.livedoor.com/dark-cat/

−9日、10日の下北沢のトリウッドで開催された「CUTE 'EM ALL 2006」でも少々お伺いしましたが改めまして…。絵を描かれた事はそれまでにあったんですか?

作田 子供の頃から大学ノートに漫画を描いたりしてました。あと、学生の頃に3Dで動かしたりしてましたね。3DのソフトはFX(Soft F/X? だとすると現在のOpen FX)とかいう名前でしたね。親がパソコン使ってて何故か家にあって結構やってましたね。その時はそんなに長い作品も作ってなくて、ホームページもなかったんで公開もしてなくて趣味でやってた感じです。3Dは10年前くらいに流行ってたからですけど、あんまりキャラクターっぽい可愛いものが出来なかったんで「これは違うな〜」と思ってやめちゃって。

−前職がプログラマーでいらしたと。

作田 はい。前にいた会社の僕の部門が映像系もやっていて、研修で「使えるかも知れないから習って来い」と言われて出会ったのがFlashですね。その研修で学んだ後(仕事では)使用しませんでしたけど、そこから面白いなと思ってやり始めました。その次の会社の時に占いのコンテンツがあって、それのタロットカードの動きなんかをFlashでプログラムを組んでました。

−そこから「暗黒キャット」につながっていくキッカケは…?

作田 個人でサイト作って最初は友達とかにしか見せてなかったんですけども、会社のつながりの知人で後のドッピオの発起人の千葉さんって人が当時バスケットサークルのサイトを運営してまして、僕のサイトを見て「何か作ってくれないか?」と依頼を受けました。その人がある日「ネコのを作ろうと思うんだけど絵を描いてくれないか」と言って、それがドッピオとして最初のネット絵本「雲にさわりたかったネコ」につながるんです。その次が「暗黒キャット(ネット絵本版)」ですね。対外的な事をやってたのは千葉さんなんであんまり記憶にないんですが、openArtから「暗黒キャット(同左)」を掲載させてくれないかという話があったと思います。

−ああ、ありますよね。openArtのサイトに。それが2年前くらい?

作田 そうですね。2年半前くらい。

−それから高山さん(現:ファンワークス)と出会う事になるのは…?

作田 「ねこちち」という中京テレビのサイトのキャラクターがあるんですけど、そのアニメーションを作りたいという話が日本アニメーションに来て、(当時在職していた)高山さんがその頃から既にFlashに興味があったんだと思いますが、FlashのクリエイターはいないかとopenArtに打診があって、まぁ、丁度ネコだし、ドッピオが選ばれたんだと思います。その仕事で初めて高山さんと会って半年くらいやってました。「ねこちち」が一応アニメーションだったのでそれを作った時にアニメーションを自分でも出来るなと思って「暗黒キャット」の1分くらいの音楽に合わせて動くデモを作ったんですよ。それを高山さんに見せて「こういうの出来るんですけど仕事ないですかね?」と話をして。絵本にしようという話はなくもなかったですけどアニメーションありきで話が進んでいた気がします。

−プログラマーの仕事は現在どうされてるんですか?

作田 「ねこちち」の仕事をしたくらいの後で辞めました。アニメーションで食えたらいいなと思って。お金に困ったらフリーでプログラムの仕事も請けつつ。会社に固執するって意識がなかったんですけど「ねこちち」の時に片手間で作っててやり辛いのを感じて、自分が全部の時間を使って作ったらどれ程のものが出来るのかを見てみたいというのがあって、それでちょっと自由にやりたいなって事ですね。

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−「暗黒キャット」のストーリーの概要についてお話戴けますでしょうか。

作田 (ネット)絵本の形式のが元になってるんですけど、オーソドックスな形式として暗黒キャットが悪い事をして巻き込まれた人間が結果的にハッピーになるという話で、それが基本線でepisode-1はやってたんですけど。そういうのも次くらいも続けて、途中からちょっと変えて、最終的には最終回っぽい感じになるかなぁと。間では暗黒キャットの出生の秘密に触れたりもします。(「ウキ→ビジュ」で先に制作した)episode-0はパラレルワールドという位置づけになっていて、あれとは違う感じです。絵本の段階でもプロットは順次作っていて、あの絵本のシリーズが今後のepisode-3の下敷きになっていたりします。後の2つくらいの話も絵本として用意していたものをアニメーション用に書き直したりして。

−絵本はドッピオなんですけど、アニメーションは個人ですね。その住み分けについてはどうでしょうか。

作田 (ドッピオの)池田さんは絵本の形式にこだわりたい人なので、暗黒キャットであってもなくても絵本の形式でやるんであれば池田さんの力を借りますし、アニメーションはドッピオの仕事ではないから僕が1人でやります。彼女は物書きの人ですからアニメーションだとプロットをやってもらうって手はあるんですが、そういうのより読ませるために書く文章が好きだと思うので。

−今後こうなったらいいなというのをお聞かせ下さい。

作田 自分のキャラクターが立体化される事を目標にしてこの仕事をやっているんで、ぬいぐるみにしたいなとかずっと言っていたりします。あと、小学校の男子が持っているカンペンケースに描かれている文具会社が作ったようなキャラクターをイメージしてるのでそうなったらいいなと。展開としては。子供にウケたいというのがあるんで、そこに入って行き易いのがいいなと。結構暴力的な表現がありますけど、そういう所は親御さんにフォローしてもらいつつ、親子で見てもらえるような作品になったら僕としては非常に嬉しいです。

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写真:15日から17日までラフォーレ原宿で開催された「Motion Award 2006」のグランプリ作品「PICTAPS」で「暗黒キャット」を描くお客さんとそのダンスデモ。

協力:アドビシステムズ、フリフリカンパニー

(取材・文・写真 / 真狩祐志 服部健太郎)

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