2006年5月3日、7日。東京及び大阪にて第18回CGアニメコンテスト入選作品上映会が行われた。前回に続く今回は、入賞・入選クリエイターによる座談会の模様をお届けする。

他の上映会等でもごく普通にある話だが、会場の当日スタッフとして、当コンテストに於いても過去の入選者が何人かいる。今回、入選者・来賓者対応を行ったのは、昨年「夏と空と僕らの未来」で映像賞を受賞した井端義秀氏、自身が今回の入選者でもある青木純氏。一昨年までは、新海誠氏もその担当をしていた。また、石川プロこと石川直哉氏は入選作品集DVDの売り子だったりした。作家市及び新設された市販市の各販売コーナーは盛況で、来場者数と売れた総数がほぼ同じだそうである。






さて座談会。少々迷ったのだが、語られた内容をほぼそのままで掲載してみた。会場で体感した者でないとなかなか伝わりにくい部分もあるかも知れない。しかし、代表のかまた氏とのやり取りの面白みを削がないためにはやむを得まい。なお、登壇者の多さや進行の押し具合も念頭に入れた上で御覧頂けると幸いである(「バブルス」の512kb氏は欠席)。
【5】入賞・入選クリエイター座談会<前編>



| 青木純氏 入選:将棋アワー |
制作手法・ネタのバリエーションの広さが、そのまま各作品に反映されている。 |
かまた この作品で何が一番良かったかっていうとネタが良かったと思うんですけども、何故、将棋のアニメを作ろうと思ったのでしょうか?
青木 個人的に将棋ファンで将棋が大好き…。
かまた 毎週あの時間はあの番組見てる…。
青木 そうですね。小学校の時から見てるんで。はい。
かまた それでえっとまぁロボ子っていうか大玉寺4段ですか。それ以外のキャラ、登場人物っていうのが妙にリアルなんですけども、やっぱり実在のモデルっていうかあの番組そのままなんですか?
青木 そうですねあのー、全員一応モデルにした作品ってんですけど、そういう話を延々とすると…。
かまた ちょっと待って(笑)。なんかヤバそうなんでこれくらいにしたいと思います。
(会場 笑)
かまた それからあのー、前回の時にも「Apartment」「走れ!」で入選・受賞されておりますけども、それから個人的に「コタツネコ」なんかも拝見させて頂いてます。で、非常に作品数が多く、且つ、みんな作品がバラバラな方向性で、クレイアニメだけでなくCGだけでなく色んなメディアで使われてらっしゃるんですけども、これは自分なりのスタイルっていうのを何か模索しているんでしょうか、それとも何か意図的に色んな違うタイプの作品を作っておられるんですか?
青木 そうですね。模索ではないんですけども、意図的なんですけども、最初に大体ギャグなんですけど最初にネタが固まると、それが一番何で表現したら出来るかな?ってのを考えて、そこから手法は選びますね。
かまた なるほどね。それから将棋アワーで、えっと、本編のセリフの喋り方っていうのが、妙に抑揚がないんですけども、それがあのー、オリジナルの番組を非常に髣髴とさせて逆にいい演出になってると思います。これは素人さんに頼んだんでしょうか、それとも声優さんにこういう抑揚のない演技を…。
青木 それは声優さんって使ってなくて全員後輩で、大学の。でまぁ、後輩のその、アニメ声の上手いような人をわざわざ選んで、そういう人達に抑揚のないように喋ってもらってる…。
かまた ああ、やはりそういう方を選んでる。
青木 そうですね。それでまぁ作品で再現してもらってるんです。
かまた ありがとうございます。
| 児玉徹郎氏 佳作:FLY |
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昨年のグランプリ。普段はこういうキャラではない。企画は昨年のJDAFでプレゼンした。 |
かまた 非常に短い作品で、審査の時でもこれを作品として認めるのかどうかというのが一番の議論になってしまいましたけども、まぁそのキャラクターは非常にいいというコメントが多かったです。このキャラクターを使った作品ってのは、何かこの続きとかっていうのは考えてらっしゃるんでしょうか?
児玉 …ないですね。ないです。
かまた これ具体的に、実際問題としてどのくらい日数かかった?制作日数。
児玉 …1ヶ月ぐらい。
かまた あ、やっぱり結構かかってる。てゆか、あのー何かずっと前に児玉さんから頂いた全然別の企画書の中に、この背景があったような気がするんですけども。
児玉 …ないですね。
かまた え!?そんな事ないよ(笑)。見たもん。
児玉 …ないです。
かまた 分かりました(笑)。どうもありがとうございました。
| 吉田暁氏 佳作:花の翳 |
「アニメみたいになりました」。今回最長のとなる18分の尺。自サイトで公開のは15分。 |
かまた 一番最初のバージョンを応募頂いた時には音声がなくて字幕版だったと思います。え、審査の時どっちでしたっけ?もしかして字幕版で審査…。
吉田 字幕です。
かまた そうですね。それを音声入れたんですけども、それで音声入れてみてどうでした?
吉田 アニメみたいになりました。
(会場 爆笑)
かまた それで、えっと、まぁ、あの今回の入選作の中では一番長い18分…。
吉田 すいません。
かまた いえいえ(笑)。で、という長尺で各1枚の絵のクオリティがものすごく高くて、これ制作する…、制作期間ってどのくらいでしたっけ?
吉田 合い間合い間なんで、1年くらいかかりました。
かまた あー、それでも1年かかっちゃう…、かなり苦労されたと思うんですけど、どの作業が一番大変でした?
吉田 効果音探すのが一番大変でした。
(会場 笑)
かまた あ、そう(笑)。で、描く方は全然気にならないタイプ?
吉田 描くのは、もう暇さえあればダラダラやってるんで…。
かまた あーなるほど。そしたら今後も是非大作を頑張って作って頂きたいです。ありがとうございました。









